私が考えるブラック研究室の見分け方

過労

さとぱん博士です。今回はブラック研究室の見分け方を教えます。

研究室配属を控えている学生の方には、是非とも読んで頂きたい内容になっています。

本ブログ内の『私が考えるブラック研究室の特徴』という記事と併せて読んでいただけると、より分かりやすいかと思います。

drsugartoast.hatenablog.com

研究室配属を控えた学生の中に、ブラック研究室に配属されたいと思っている方は恐らくいらっしゃらないと思います。

しかし、研究室を見分けるコツを知らないと、ブラック研究室に配属されてしまう可能性があります。

この記事ではブラック研究室を見分けるコツを紹介します。

また、万が一ブラック研究室に配属されてしまった場合の対策案も併せて紹介します。

ブラック研究室の見分け方

本ブログ内の記事『私が考えるブラック研究室の特徴』でお伝えしたブラック研究室の特徴と対応させながら、ブラック研究室を見分けるコツを説明します。

初めに、ブラック研究室の特徴を書き出してみます。

  • 常時週休0日で、教員が学生に対して徹夜研究を強要してくる
  • 教員がしょっちゅう怒鳴っている
  • 学部生が1人もいない
  • 日本人の博士課程学生が全然いない、もしくは博士4~6年次の学生が大勢いる

正直、1と2の特徴を判断にするのは難しいです。

これらについては、噂を頼りにするしかないでしょう。

私が考えるブラック研究室を見分ける方法は以下の4つです。

  1. 噂を頼りにする
  2. 研究室見学の際に、学生に研究室の実情を訊いてみる
  3. 研究室メンバーの学年を調べる
  4. 授業を受けてキ〇ガイだと感じた教員の研究室は避ける

以降は、各方法について具体的に説明します。

1. 噂を頼りにする

噂話をする女性

勿論、噂を鵜呑みにするのは良くないですが、ブラック研究室を見分ける上ではかなり有効です。

正確なコアタイムや教員の本当の人柄等の、研究室の細かい情報が出回っていることは少ないです。

情報が少ない中でブラック研究室を見分けるには、噂に頼るのがイチバンです。

 

私の身近な事例を挙げます。

私が所属していた学科のブラック研究室の教員は、授業中は人格者のように振る舞っていました。

しかし、その一方で『パワハラをしている』という噂も流れていました。

結論から言うと、この研究室は配属者の約半数がうつ病になるようなブラック研究室でしたし、教員も頭のネジが外れている方でした。

この詳細は本ブログ内の『ブラック研究室の教員の特徴』という記事に書いてあります。

drsugartoast.hatenablog.com

もし噂を信じずに、その研究室への配属を希望したら取り返しがつかないことになります。

2. 研究室見学の際に、学生に研究室の実情を訊いてみる

研究室配属の時期が近づくと、研究室見学が開催されるかと思います。

そこで、教員がいないタイミングを見計らって、学生にコアタイム等を訊くのが大変有効です。

教員に訊いても本当の事を教えてくれるか分かりませんし、教員がいる状況で学生に訊いても尚更本音で話してくれません。

もし、説明会に学生が来ない研究室があれば黒である可能性があります。

説明会に学生が来ないという事は、その間実験を強要している可能性もあるので…

教員がいない状況で学生と話した際に、タヒんだ目で「○○先生、超厳しいよ…」や「この研究室ブラックだよ…」と言ったら、間違いなくブラック研究室と判断して間違いないでしょう。

目の下のクマが酷い白衣の男性

非常に珍しいですしブラック研究室とは少し違うかもしれませんが、教員がいなくなった途端に先輩が高圧的な態度に変わり、どやしてくる場合もあります。

そのような研究室への配属を希望するのもオススメしません。

3. 研究室メンバーの学年を調べる

最後のコツは、研究室に所属する学生の学年を調べることです。

「研究室メンバーの学年なんてどうやって調べればいいの?そんな方法分からないよ~」

という方もいらっしゃるかと思います。

これは研究室のホームページを見れば調べられます。

パソコンで調べものをする女性

研究室HPの調べ方ですが、『○○大学 △△(教員名)』でググると高確率でヒットします。

それでもヒットしない場合や研究室のHPを見つけても学年が分からない場合もあります。

そのような場合は、上述の研究室見学で訊いてみるのが良いと思います。

学年を調べて学部生や博士課程学生が0人だったり博士4~6年次の学生が数多く在籍している場合は、ブラック研究室の可能性が高いです。

4. 授業を受けてキ〇ガイだと感じた教員の研究室は避ける

これは普通に考えて当たり前のような気もします。

しかし、中には「授業中はキ〇ガイだったけど、研究室では普通に振る舞ってくれるのでは?」と考える人もいるようです。

しかし実際は、研究室ではキ〇ガイっぷりがエスカレートすることの方が多いです。

研究室において運営者(教員)はいわば法律ですし、教員と学生の距離も授業とは比較にならないくらい近いです。

授業では全受講生に被害が分散されていますが、研究室ではより悪質な仕打ちが自分に集中します。

部下に怒鳴る男性上司

それに耐えられますか?

私だったらムリです。速攻で逃げますw

なので、授業を受けてみてキ〇ガイだと感じた教員が運営する研究室への配属を希望することは勧めません

キ〇ガイでないとしても、苦手な教員が運営する研究室への配属を希望するのもあまりオススメしません。

仮にブラック研究室でなかったとしても、苦手な上司が常に傍にいる環境に自ら足を踏み入れるようなものなので。

 

余談ですが、単位認定が厳しい教員はケチな人が多いですw

ケチな男性

私が所属していた学科の所謂つらたん科目を担当していた教授は、研究室の飲み会では1円分でさえも奢ってくれないそうです。

ちなみに、その研究室の運営状態は割とちゃんとしています。(週6ですが基本的に残業NGらしいです)

もしブラック研究室に配属されてしまったら

上記のことを調査して対策しても、ブラック研究室に配属されてしまう可能性はゼロではありません。

成績がイマイチだったせいで希望していない研究室に配属されてしまった…

というのは割とよくある話です。

もし運悪くブラック研究室に配属されてしまったら、次のいずれかの対策を取るべきかと思います。

  • パワハラを受けたことを学生課に相談する(物的証拠があるとGood)
  • 1年間休学して、来年度別の研究室に配属してもらう
  • 隠れて就活もしくは他大学の大学院を受験する
  • 絶対に大学院に進学しないと決意して、1年間だけ死ぬ気で頑張る

パワハラを受けたことを学生課に相談する

学生課に報告する際には物的証拠があると良いです。

ただし、学生課に相談しても相手にされない可能性があるので、この案は役に立たない可能性が高いです。

1年間休学して、来年度別の研究室に配属してもらう

この案も上と同様、あまり役に立たない可能性が高いです。

なぜなら、1年間休学しても他の研究室が満員であれば移ることができないからです。

ただし、これらの案も上手くいく可能性はあるので、試してみる価値はあるかと思います。

隠れて就活もしくは他大学の大学院を受験する

この案は、上の2つの案より上手くいく可能性が高いですが、確実とは言えません。

当然ですが、就活や院試関連の日は研究室を休まなければいけません。

しかし、ブラック研究室では学部生に就活させてくれるとは思えないので、仮病や無言バックレという形で休むことになると思います。

数日程度であれば仮病で誤魔化せると思いますが、5日以上休むと出席日数不足という難癖をつけられて理由で留年させられる可能性があります。

就活は難しいですが、他大学の院に進学する場合は『研究室見学1日+院試1,2日』の計2,3日ほど休めばいいので可能かと思います。

(ただし、進学希望の研究室がブラック研究室でないことを事前に調べる必要があります)

絶対に大学院に進学しないと決意して、1年間だけ死ぬ気で頑張る

最後の案は本人のメンタルの強さに依存しますが、一番確実な案だと思います。

ただし、ほぼ確実に無い内定かつ非新卒という状態で大学を追い出される卒業することを覚悟する必要があります。

結論を述べると、隠れて他大学の院を受験するか来年ニ〇トになることを覚悟して1年間死ぬ気で頑張るのがベストかと思います。

まとめ

最後に、この記事の要点を箇条書きで纏めさせて頂きます。

ブラック研究室を見分けるコツとして以下の4つの方法を紹介しました。

  1. 噂を頼りにする
  2. 研究室見学の際に、学生に研究室の実情を訊いてみる
  3. 研究室メンバーの学年を調べる
  4. 授業を受けてキ〇ガイだと感じた教員の研究室は避ける

また、万が一ブラック研究室に配属されてしまった場合には、次のいずれかの対策を取ることを勧めます。

  • 隠れて他大学の大学院を受験する
  • 無い内定かつ非新卒という状態で大学を卒業することを覚悟しつつ、大学院に進学しないと決意して1年間死ぬ気で頑張る

ブラック研究室に配属されてしまうと、少なからず人生に悪影響を及ぼします。

読者の皆様が、普段の勉強を頑張って良い成績を取って希望の研究室に入り、楽しい研究生活を送れることを祈っています。

最後に断っておくと、私自身ブラック研究室に所属したことがないため、細かい実情を完全に把握できている訳ではありません。

そのため、この記事の内容は、あくまで一つの例として参考にいただけますと幸いです。